420,480hour

1日8時間寝るとして・・・・・・・・

ぎっくり腰

我が家の家事をほぼすべてこなしている専業主婦の母がぎっくり腰になった。先週も左の腰の痛みを訴えていたが一日で治ったといって、外に出かけたり普段以上に歩いていた。

それが再発したようだ。今度の方が痛みが強いようで、動かないぶんには痛みはないが、起き上がったりする際にはぐっと激痛が走るらしい。とにかく安静にして3日様子を見たところだいぶ痛みは小さくなったようだが、完全に動ける状態ではない。

何事も無理をしないという信条で生きてきた母だが、無理な姿勢を続けたことで今回のぎっくり腰は発症したようだ。ショッピングセンターで安い商品を探しているときだったというのが皮肉っぽい。安さを求めてがめついた結果、余計な出費を増やしてしまう。

主婦全体に当てはまることなのかはわからないが、ポイントとクーポン、割引が大好きだ。いかに自分がお得に購入したかをいつも楽しそうに語る。本音を言うと、買う必要のないものまで手を出しているようだがそれを言うのは禁句だ。なあなあに相槌を打ち聞いている。

一般的に年を重ねていくうちに生活の質はダウングレードしなくてはいけないものだ。働き盛りの頃より収入が落ちれば生活の質を落とすのは当然のことだ。

ただ専業主婦に生活の質を落とすことを要求するのはなかなか難しい。今でも削れるものは削りすでにいっぱいいっぱいだと。これ以上は無理だと。

最近節約のためには家事を減らすという記事を読んだ。掃除、洗濯の回数を減らし、食事の品目も減らすと。そうすれば家計にとってプラスになると。ただ難しいのは、生活の大部分を家で過ごすものにとって、家事は仕事と一緒なのだ。掃除をし、洗濯をして家族に貢献しているという気持ちがやりがいとなり、美味しい食事を提供していることが生活のメリハリにもつながる。

仕事を減らされるのはうれしいが、仕事がなくなるということはなかなかつらい。何もしなくても給料だけもらえればいい人もいるかもしれないが、多くの人はリストラ部屋などに入れられると気分が落ち込み、精神的な苦痛を味わう。主婦から家事を取り上げるというのはそういう気分の落ち込みにもつながってしまう。

普段しない家事を手伝ってみて思ったのは、想像以上に頭を働かせて仕事をしているということだ。さぼればいくらでもさぼれることをやり続けるということはタフなことだ。確かに電化製品の発達もあり人間の手はどんどん使われなくなってはきているもののきついものは残る。なんといっても主婦には就業時間が明確に決められているわけではない。そして、帰りにリフレッシュしようなんてことも出来ない。

貧困専業主婦という記事を少し前に読んだが、なかなか厳しい。まして働くことでお金を稼ぐことが年々厳しくなっている状態で、この先が不安になる。働かないでもお金を得られる富裕層と、働いても生活がままならないものとの差は広がる一方だ。世界的にみてもその流れは確実にある。みんなが働いて幸せになれる中間層がごっそりとなくなっていくのだ。

高齢化が進んでいくこの国は、世界的にも注目される存在だ。世界でも徐々に高齢化は始まっている。この国がどうなるかは、いずれ世界の様々な国でも起こりうることだからだ。

なんだか暗い話になったが、要するに健康でいることの大切さを学んだということだ。