先週映画館で観てきたのに、振り返っていなかった。100分の映画でちゃんと起きていられなかったのが心残りだ。80分ぐらいまでははっきりと意識があって、最初からあまり得意な好みな雰囲気の映画ではないと思いながら、得意の貧乏性を発揮し最後まで観なきゃ分からないだろうと、足元の光に気を散らせながらスクリーンと音楽に意識を向けていた。
内容について詳しく語るのは出来ないが、二階堂ふみと稲垣吾郎がこの作品のほぼすべてといっても言い過ぎではないと思う。売れてる小説家がなんともつかみどころのない濃いキャラの少女と出会って、いろいろドロドロと彼女の魅力に引き込まれて彼の空想の世界に行って・・・みたいな話だった。退廃的な感じの彼女に惹かれて観に行ったので、予想通りのストーリー展開ではあったけれど、結構刺激が強いシーンも多く、映像美といい音楽の洒落た感じといい全体的にアダルトが強い雰囲気はちょっと自分が観たい世界観とは違うなという感じがずっとしていた。
ただ世界観にはまる人は、心地よい充実感を得られる作品であろうことは間違いないし、私ももう一度最後まで観たら違う感想が出てくるかもしれない。原作が手塚治虫ということで、漫画の方を機会があれば読んでみたいとも思った。