私は公園が好きだ。ランニングの後にストレッチをするのに立ち寄るのも、休み時間にお散歩場所として出かけるのも、彼女とピクニックするのも。
少々うそをついているがそこは気にせんといください。
この前ランニングの休憩中に公園に立ち寄りベンチで涼んでいると、目の前で二人組の親子がボールを使って遊んでいた。
お父さんが30代半ば、子供が小学校低学年という感じだ。
何やら、お父さんが熱心にサッカーのドリブルを教えているようだった。
サッカーをしている人を見ていると、磯野野球やろうぜ並みの軽さで飛び込みたくなるのだが、親子水入らずの大切な時間にお邪魔虫だろうと見守ることにした。
わたしの勝手な予想だが、父の方はサッカー経験者ではなさそうだ。見るからにドリブルがぎこちない。ただサッカー好きではあるようで、抜けるためにはどうしたら良いののか方法論みたいなのを熱く語っていた。
一方息子の方は、一応言われた通りの動きはするもののお父さんの理想とするような動きは出来ずにいた。
そして全然楽しそうではなかった。
人様のことをとやかく言うのは趣味ではないが、スポーツほど楽しくやることが大切なものはないと私は思っている。だからなんとなく違和感を感じていた。
恐らく、息子の方はパパに付き合ってやっているぐらいの感じなのだろう。ただ父としては、なんで説明しても理解してくれないのか。こんなにかみ砕いて、動作の説明をしているのにと。
結局父の方が愛想をつかし、ベンチに座ってさっとスマホを取り出した。
息子の方はなんとなく、お父さんを怖がっている感じがした。
まあどこにでもありそうな出来事だったが、どうも私には引っかかった。
10分たちました。なんで親はなんでも正解を伝えたがる、自分が正しいと思うことを伝えたがるのだろうか。
散歩中にタピオカのごみを見ながらふと思った。