1週間前に観たので記憶が怪しくはなりつつあるが大雑把に言うと、けっこう満足、予想以上に楽しめた。というのも予告を観て、テレビドラマ『左利きのエレン』で存在を知って以来割と推してる神尾楓珠が出ているのを知り、そういえば彼が出ている映画はまだ観たことなかったし、ちょっとダークな感じで面白そうだと思っていた。しかも、アパレルショップが舞台ということもあって全体的にキラキラしている感じから、どうダークに、裏に入っていくのかが気になっていた。後は主人公の女性(これを見るまで知らなかった)と神尾楓珠がどう絡んでいくのかに対する興味が予告の段階でかなり高かった。
話の舞台はずっと東京で、歩いたこと、見たことがあるなという場所が多くしっかり風景として撮られているようで、勝手にドキドキしていた。ネタバレをしたくないので特定の場所については言及しないが、人通りが多いところを主人公がスマホを見ながら歩くのもそうだし、寂しい雰囲気の場所もあれば、風が強く吹いているところもある。いろんな東京が映し出されていて面白かった。
インターネットで感想を拾い読みすると、びっくりするくらい厳しい書き込みをしている方が多かった。まあどの映画でも低い評価をする人もいればそうでない人もいると言えばそれまでだが、最近観た映画はどれもそれなりにみんなが高評価という感じだっただけに寂しくもあった。2015年に賞を受賞していて、確かに6年前と今ではSNSの状況も変わっている気もするが、題材の裏アカというのはそんなに変わっていない気がする。今日も小学生が「私の裏アカはねー」なんてしゃべっているのが道端で聞こえてきたし、芸能人の裏アカというのもネット上で流出したりよくする。むしろ誰しも裏アカはあって当たり前という風潮に変わったのかもしれない。特にそういうものに興味がない人にとっては、つまらない話で終わってしまうような気もするが、やっぱり今の世でSNSのアカウントというのは結構重要な問題になると思う。おそらくある年齢以下であれは人はむしろSNSをやっていない人の方があやしいと疑う。
かくいうこのブログもわざわざリアルな社会で明かすことはないので私の裏アカといってもいいが、作品で出てくるような人の興味をそそるモノでもなく、まあ面白くもないので世に出され垢バレする心配はないから自分自身を傷つけることはないと思いたい。人を傷つけるようなことは書いていないつもりだが、至らないところがある可能性大なので注意は必要だ。
以下ネタバレを含む感想を書こうとしたが、やめた。私の感想のまとめとして一言。
ネットは、現実世界以上に複雑で危険で、間接的にも人を貶めることができる場で、SNSは人物が中心でより複雑なコミュニケーションの場だ。楽しいこと、面白いことばかりではないことを改めて考えさせられた。
こういう名もない者の感想を手っ取り早く発信できるありがたいものでもあるのだが・・・いや私の場合書いていることへの責任を放棄しているだけで、今のままであれば一生を無名風呂ガ―で終えそうだ。
寝むれない朝４時、約50文字加えました。そう文章を書いたわけではない、文字を書いただけだ。
