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1日8時間寝るとして・・・・・・・・

高校サッカー選手権予選観戦記 観ているこちらが活力をもらう

先日の月曜日の体育の日、朝から雨が降り肌寒かった。土曜日に台風が直撃し、だんだんと被害の大きさも明らかになってきていた。私の住んでいる地域は被害の影響はなかったが、よく行く街は河川が氾濫しひどい状況になっていた。

電車は通常通り運行していたので、東京都高校サッカーの選手権予選を観に行くことにした。一番盛り上がるのがなんといっても選手権の予選だ。正月に行われる全国大会への切符をかけて各都道府県で熱い戦いが繰り広げられる。たいていの学校はこの大会が三年生が引退する前最後の大会なので選手たちの熱量も大きい、応援にも力が入る。

雨の日にも関わらず会場にはたくさんの観客が足を運ぶ。傘を差しながら、ピッチ上で走り回る選手たちを見つめる。部員の数、応援の数ともに私が応援する高校は負けている。敵は部員100名、ベンチに入れない約80名ぐらいの生徒たちが大声を張り上げている。勿論関係者の数も完全に負けている。完全アウェーの雰囲気だ。まるで日本代表が敵地に乗り込んだときみたいに。

ピッチ上での選手の声量も全く違う。声の大きさでは完全に負けている。相手のほうがどちらかというと格上だが、開始直後からものすごい勢いでボールを追いかけてくる。

雨が降っていることもあり、始まってからはボールの蹴り合いだった。お互い下手にパスをつなごうとするとミスが出てきてしまうので、とにかく相手の陣地にボールをはじき返す。陣取り合戦状態が続いた。

ラッキーなことに私の応援するチームがPKで先制した。先制したチームが勝つことが多いというのが長年のカンなので安心した。今日はこのままいけるかもしれないと。

ただ5分後にあっさり返されてしまった。ただまた振り出しに戻っただけなので慌てない。実際先制点を守り切れるほど守備は良くない。チャンスをお互い決めきれず前半は同点のまま終わった。

後半開始は押していた。ただ点を決められずにいると相手に勝ち越されてしまった。こうなると相手は守備を固めてくる。取り返すことは出来ず、最終的には4対1で敗北した。

選手たちの中には泣いている子もいた。これで引退となる三年生はとても悔しかったと思う。ゲームプランとしては先制して勝ち逃げするというのがこのチームの勝ちパターンだった。ただ雨の中で得意の攻撃スタイルがなかなか機能しなかった。晴れていたらまた違う結果だったかもしれないが相手も条件は同じだ。選手層の厚さの差も大きい。相手は何回か選手交代していたが、こちらは一回守備的な交代のみ。疲れてる前線の選手を替えることが出来ないのだ。走力戦となると分が悪い。

ただトーナメント制の大会において勝ったまま終わることが出来るチームは1チームだけだ。遅かれ早かれどこかで敗北して終わることになる。1週間ぐらいは引きずるかもしれないが(私がそうだった)切り替えて残りの高校生活を楽しんでほしい。

前の試合で負けたチームの三年生と思われる集団はすぐに切り替えていた。どうやらまだリーグ戦の試合が残っているようだが、練習はしなくてもよくねといった会話をしていてノー練でいいよなーっと笑い合っていた。

やはり高校サッカーは面白い。ここでサッカー人生を終える人も多い、それだけ試合は盛り上がる。ピッチ上で闘う選手たちを観るとこちらも活力をもらえる。