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1日8時間寝るとして・・・・・・・・

下手くそには無限の可能性がある

 

下手くそ

下手くそ

 

5年前に購入して何度か読み返してきた本だ。最近はバラエティー番組や、ラジオなどで活躍されている元サッカー日本代表中澤佑二選手。ワイルドな見た目で、ボンバーの愛称で親しまれている。熱い闘莉王とのセンターバックコンビが懐かしい。

この本のタイトルとなっている下手くそは否定的な言葉だ。下手の横好きなど、誰かに言われたら傷ついてしまう。軽く相手を侮蔑するときに使う。ただ中澤選手は自分はサッカーが下手くそだったからこそ、夢を叶えられたと語る。

ある程度年齢を重ねると自分の限界のようなものがうっすらと見えてきて、下手な行動はとらなくなる。ただどんな人でもそこまでに至るまでの道のりはある。この本で何度も書かれていることは、下手くそだから上手な人に敵わないとあきらめるのではなく、まだまだ上手くなれる伸びしろがあるとポジティブに考えることの大切さだ。自分の実力を客観視したうえで、努力を続けることの大切さが語られている。

中澤選手はとてもストイックな人だ。努力を続ける中で捨てたものも大きいように感じる。誰しもが歩めるような人生すごろくではない気がする。ただ大きな夢を叶えたいならば、捨てることを悩んでいてはダメなんだろう。

全力で何かに取り組める時間はそう長くない。年を重ねるにつれて転ぶことがだんだんと怖くなる。人生がいくら長くなったとしても、体力がある年齢は限られる。やはり体力があるうちに安定を捨てるくらいの気概をもてば、いい方に転んでいくと伝えられた気がする。10年間続ければ、見えてくるものがあるというのはよく言われることだが、20歳からと60歳からでは意味合いが全く違ってくる。世界を見ると活動している若者が大勢いるようにみえるが、私の周りでは安定志向が強い。夢を追い、挑戦していることは嘲笑する感じがある。

この本で学んだことは、結局やり続けることは才能に勝ることもあることだ。そしてやり続けることが習慣になれば自然とポジティブ思考にシフトされる。

アスリートや成功している経営者は、恐ろしいほどポジティブなことが多い。ネガティブなニュースが多いが、心の中は前向きでいたい。